COLUMN
重曹うがいにホワイトニング効果はある?やり方や注意点を解説
ホワイトニングにはいくつか方法があり、中には重曹うがいでホワイトニングをしている方も見られます。
しかし、重曹でうがいをするだけでホワイトニング効果があるのか、気になる方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、重曹うがいのホワイトニング効果の有無ややり方、注意点などについて解説していきます。
重曹うがいでホワイトニングを検討している方は必見です。
重曹うがいにホワイトニング効果はある?
重曹うがいにホワイトニング効果があるのかについては、気になる方もいるかと思われます。
結論から言うと、重曹うがいにもホワイトニング効果は期待可能です。
重曹は弱アルカリ性を示し、タンパク質を分解する作用を有しています。そのため、重曹うがいをすることで歯の汚れとなるタンパク質が分解され、歯が白く見えるようになるのです。
また、重曹には研磨作用もあるので、重曹うがいを数回した後に歯磨きをすると残った重曹の研磨作用によって歯の汚れを落とすことができ、歯が白くなりやすくなってきます。
重曹にはホワイトニング効果がないと思われている方もいるかもしれませんが、実際には以上のように歯を白くする効果が期待できるのです。
ただし、重曹うがいのホワイトニング効果はあくまで歯表面の着色汚れに対してのみであり、歯の内側を白くする効果は期待できません。歯医者で施術を受けるようなホワイトニング効果までは期待できないので、その点については注意が必要です。
重曹うがいのやり方
重曹うがいのやり方については以下の通りとなっています。
- 500mlの水に小さじ1杯の重曹を入れる
- 重曹が溶けきるまでよく混ぜる
- 10秒ほどうがいをする
重曹うがい用の重曹水を作る際には、500mlの水に対して小さじ1杯(約4g)の食用重曹を溶かします。重曹はそのままでは溶けにくいので、しっかりと溶けるまで混ぜるようにしましょう。ここで作った重曹水は1週間程度使用できると言われています。
実際に重曹うがいをする際には、重曹水を口の中に含んで10秒ほどうがいをします。この際、喉でガラガラとうがいをすると喉を痛める可能性もあるので、口の中に含んでからは10秒ほどぶくぶくとゆすぎ、吐き出すだけにしておくことが大切です。
なお、先ほど説明した通り重曹うがいを数回してから歯磨きをすると、残った重曹によって研磨作用が発揮されるので、歯がより白く綺麗になりやすくなってきます。
うがい以外で重曹を使う方法
重曹で歯磨き粉の代わりを作る
重曹はうがい以外にも、歯磨き粉の代用品としての使い方もあります。
重曹に水を加えてペースト状にしたものを、歯磨き粉の代わりとして使っていくわけです。
重曹で歯磨き粉の代用品を作る際には、大さじ1杯の食用重曹に適量の水を少しずつ加え、とろみのあるペースト状になるまで混ぜ合わせていきます。水についてはグリセリンやハッカ油などでも代用可能です。
ペースト状になったら歯ブラシに付け、優しく歯を磨いていきましょう。
この方法は多量の重曹で歯を磨いていくことになることから、研磨効果がかなり強くなりやすくなっています。そのため、あまり磨いていると歯を傷つけやすくなるので、磨きすぎには注意が必要です。
歯を傷つけてしまうことが心配な場合には、ペースト状にしたものを指に取り、歯に優しく塗りながら汚れを落としていくと良いでしょう。
歯磨き粉に重曹をかける
もう1つの方法は歯磨き粉に重曹を直接かけて使用する方法です。
この方法では歯磨き粉をつけた歯ブラシに直接重曹をふりかけ、歯を磨いていきます。
重曹をかける際には、少し水に濡らした歯ブラシに歯磨き粉をつけ、その上から軽く一つまみ程度の量を目安に振りかけていきます。あるいは歯磨き粉は使用せず、濡れた歯ブラシに直接重曹を振りかけても構いません。重曹はうがい用の重曹水やペースト状にする場合と同様、食用のものを使用します。
重曹を振りかけた後は、優しく撫でるようにして歯を磨いていきましょう。
なお、こちらの方法も重曹があまり薄まらないため、研磨効果が強く出やすくなっています。そのため、あまり磨いていると歯を傷つけてしまいかねないので、磨きすぎには注意が必要です。
※ 歯の状態によっては振りかける重曹の量を少なくしておいた方が良い場合もあります。
重曹でうがいをする際の注意点
水と重曹の配分を守る
重曹うがいをする際には、水と重曹の配分を守るようにしましょう。
重曹は研磨作用が強いので、あまりにも量が多いと口腔内の粘膜を傷つけてしまう場合があります。
また、重曹は弱アルカリ性であることから、量が多いと口の中がアルカリ性に偏り過ぎてしまい、口の中のバランスが崩れてしまう可能性も出てきます。口の中がアルカリ性に偏り過ぎると歯垢の再石灰化が促されるため、歯に歯垢が付きやすくなってしまう可能性も否定できません。
そのため、重曹うがいをする際には水と重曹の配分をしっかりと守り、重曹を十分に薄めておくことが大切です。先ほど説明した通り、水500mlに対して重曹は小さじ1杯までにしておきましょう。
※ 重曹はしっかり溶かしておかないと濃度にばらつきが出てしまい、多量の重曹でうがいをすることにもなりかねないので、よく混ぜて溶かしておくことが大切です。
飲み込むと塩分摂取になる
重曹うがいをする際は、重曹水を飲み込まないようにしましょう。
重曹は別名「炭酸水素ナトリウム」と言われていることからも分かる通り、ナトリウム化合物で構成されており、広い意味では塩と同じです。実際、重曹を舐めてみると塩と同じようにしょっぱい味がするのが分かるかと思います。つまり、うがいの際に飲んでしまうと塩分の過剰摂取につながることになるので、重曹うがいをする際には誤って重曹水を飲み込まないように注意するようにしましょう。
また、たとえ飲み込まなかったとしても、塩分は口腔内の粘膜からも少しずつ吸収されるので、長時間うがいをしていても塩分の過剰摂取につながる可能性が出てきます。
そのため、持病などで医師から塩分摂取を控えるように言われている場合には、重曹うがいは控えておいた方が良いでしょう。
重曹でうがいをするその他のメリット
重曹うがいには研磨効果以外にも様々な効果が期待できます。
例えば、食事の後は口の中が酸性に傾きますが、重曹うがいをすると口内をアルカリ性に寄せられるので、食後の口の中を中和することができます。口の中を中和できると酸によるエナメル質の溶解を防げるので、虫歯予防に効果的です。また、口の中を中和できると臭いの元となる嫌気性菌を不活化できるので、口臭の予防・改善効果も見込めるでしょう。
そのほかにも重曹によるアルカリ化には殺菌作用もあるので、重曹うがいをすると口内の歯周病菌を殺菌でき、歯周病を予防する効果も期待できます。
このように、重曹うがいは研磨効果以外にも虫歯予防や口臭予防、歯周病予防など、口に嬉しい多くの効果が期待できる方法となっています。
口内環境を清潔に保ち、口の中の健康を維持したい場合には、ぜひ重曹うがいを検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
本記事の内容をまとめると、以下のようになります。
- 重曹うがいは歯表面の着色汚れであればホワイトニング効果が期待できる。
- 重曹うがいをする際には、500mlの水に小さじ1杯の重曹をよく溶かし、口の中に含んで10秒ほどぶくぶくとうがいをする。
- 重曹はうがい以外にも歯磨き粉の代わりに使用したり、歯磨き粉や歯ブラシの上に直接振りかけて使用したりすることもできる。
- 重曹うがいをする際には、水と重曹の配分をしっかりと守り、誤って飲み込まないように注意する。
- 重曹うがいには研磨効果以外にも虫歯予防や口臭予防、歯周病予防など、口に嬉しい多くの効果が期待できる。
ホワイトニングを検討している方の中には、重曹うがいでのホワイトニングを考えている方もいるかもしれません。
重曹うがいは歯表面の着色汚れを綺麗にでき、虫歯予防や口臭予防、歯周病予防なども期待できる素晴らしい方法です。
しかし、歯の内側まで白くする効果は期待できないので、その点については注意が必要です。
また、正しいやり方や注意点などもあるので、重曹うがいを考えている場合には本記事の内容を参考にして、これらの内容について事前に確認しておくと良いでしょう。