脱毛による硬毛化とは?なりやすい人の特徴や対処法を紹介
脱毛したいけど、硬毛化が心配で脱毛を躊躇する方もいるかと思います。
しかし脱毛による硬毛化は、すべての人に起こるわけではありません。硬毛化しやすいタイプの人には特徴があり、部位によってもなりやすい箇所があります。
この記事を読むと、硬毛化の原因や起こる確率や硬毛化しやすい部位やなりやすい人の特徴が分かります。
また、硬毛化のリスクを減少させる方法も紹介していますので、脱毛の硬毛化が不安な方は参考にしてください。
硬毛化(こうもうか)とは?
硬毛化とは、脱毛した箇所から元々生えていた毛よりも太くて硬い毛が生えてくることです。 レーザー脱毛や光脱毛をすると、照射の刺激により硬毛化する人が稀にいます。
それだけでなく起こり方にも個人差があり、何本かだけで済む人もいれば、ほとんどの毛が硬毛化する人など様々です。
硬毛化は、脱毛をスタートしてすぐに現れるわけではありません。
2ヵ月ほど経って生えてきた毛に起こります。そのため硬毛化するかどうか脱毛する前に判断するのは難しく、脱毛し始めてもすぐには分かりません。
しかし、事前に硬毛化の原因やその確率を把握しておくと安心材料になります。 硬毛化は脱毛時のリスクの一つとして理解しておきましょう。
硬毛化の原因
実は、硬毛化の原因はいまだにはっきりと判明していません。
脱毛時に本来は抜けるはずだった毛が、脱毛器の出力が十分でなかったために、逆に刺激されてしまい活性化するという説が有力視されています。
しかし、出力の強い医療レーザー脱毛でも硬毛化は起こるため、単に出力の問題とは言えないでしょう。
脱毛器に反応しにくい毛質があったり、毛量によっては刺激が届きにくいこともありうまく発毛組織を破壊できないこともあったりするからです。
医療レーザー脱毛や光脱毛関係なく硬毛化する可能性があることを覚えておきましょう。
硬毛化が起こる確率
硬毛化が起こる確率は、それほど高くなく、 約10%の確率で硬毛化が発生するというレポートがあるものの、実際には個人による差が大きいといえます。
脱毛部位や個々の毛の特性によって変わってくるからです。
脱毛器にもよりますが、レーザーや光脱毛は元々濃く太い毛に向いている脱毛方法です。
メラニン色素が薄く細い産毛には脱毛器が反応しにくいため、十分に照射できず硬毛化が起こる確率が高くなります。
他にも毛の密度が高い部位や毛根が深い部位は、照射が不十分になりがちなので、硬毛化しやすい傾向にあります。
もともと毛質が柔らかい人や、毛が密集して生えているタイプの人も、硬毛化が起こる確率が高いです。
脱毛で硬毛化しやすい部位
照射により硬毛化が起こりやすいのは、メラニン色素が薄く細い毛が密集している部位です。そのため、次の3つの部位は硬毛化しやすいとされています。
- 肩〜二の腕
- うなじ〜背中
- 顔
部位ごとに詳しく解説します。
肩~二の腕
脱毛で硬毛化しやすい部位のひとつは、肩から二の腕のあたりです。このあたりは毛の密度が高く、薄くて細い産毛がたくさん生えている部位です。
脱毛器によって異なりますがメラニン色素が薄い毛や細い毛は脱毛器に反応しにくい傾向にあるため、発毛組織を1回では完全に破壊できない可能性があります。
さらに、照射した刺激で細胞が活性化されることで、硬く太い毛が生える場合もあります。
うなじ~背中
うなじから背中のあたりも、産毛がたくさん生えているため硬毛化が起こりやすい部位です。何本かの毛が太く硬くなるだけのこともあれば、毛が全体的に硬毛化し濃くなることもあります。
日常生活での摩擦が多く汗をかきやすいため、毛根にダメージが蓄積しやすい部位でもあり、硬毛化のリスクは比較的高いです。
しかし、自ら確認ができない部分のため硬毛化に気づかず、脱毛を重ねていくうちに硬毛化が治まることも多いです。
顔
顔脱毛は、脱毛で人気な部位の一つですが、硬毛化が起こりやすいところでもあります。
特にフェイスラインの辺りは、メラニン色素が薄く細い産毛が密集しており、さらに皮膚も薄いためデリケートな部分と言えます。
脱毛による刺激を感じやすいので、硬毛化だけでなく肌トラブルのリスクも高いことを覚えておくと良いでしょう。
脱毛で硬毛化した時の対処法
脱毛により硬毛化してしまった場合、短期間で元に戻すことは難しい場合がほとんどです。
毛の生え変わりのサイクルを待つことで徐々に薄くなるのを待つ方法もありますが、時間の経過を待っても薄くならないケースもあります。
もし硬毛化してしまった場合、まずはサロンやクリニックに連絡をしましょう。 硬毛化した毛への脱毛を行っていない場合もあるため、早めに連絡することをおすすめします。
脱毛で硬毛化しやすい人の特徴
硬毛化するかどうかは個人差が大きいですが、脱毛で硬毛化しやすい人の一般的な特徴は以下の通りです。
- もともと体毛が薄い人
- 体毛の密度が高い人
- 毛根が深いところにある人
一つ一つ詳しくみていきましょう。
もともとの体毛が薄い人
脱毛で硬毛化しやすい人の特徴のひとつは、もともとの体毛が薄いことです。
メラニン色素が薄く細い毛はレーザーや光を照射しても反応しにくいため、発毛組織に十分な刺激を与えられないからです。
刺激が不十分だと脱毛効果が下がってしまうだけでなく、むしろ刺激により細胞が活性化され太く硬い毛が生えやすくなります。
体毛が薄い人は、一般的に硬毛化しにくいといわれる部位でも、リスクが高い傾向にあることを覚えておきましょう。
体毛の密度が高い人
体毛の量が多く密度が高いことも、脱毛によって硬毛化しやすい人の特徴です。
毛が密集して生えていると、レーザーや光をすべての毛に満遍なく照射しきれない可能性があるからです。
十分に刺激が伝わらなかった毛の発毛組織は破壊できないことが多いです。
脱毛効果は下がり、発毛組織を破壊できなかったところは、刺激によりかえって毛が太く硬く成長しやすくなります。
そのため毛量が少ない人よりは、毛の量が多く密集している人のほうが硬毛化のリスクは高いといえるでしょう。
毛根が深いところにある人
毛根が深いところにあるのも特徴のひとつです。毛根の深さは人によって微妙に異なり、深いところにある人は脱毛器の照射の刺激が届きにくくなります。しっかり届かないと発毛組織を破壊できないため逆に細胞を活性化させてしまい、太く硬い毛が育ちやすくなります。
とはいえ、肌を見ただけでは毛根が深いところにあるかどうかは分かりません。
また、毛根が深い場所にある方全員が必ずしも硬毛化するわけではないので、 毛根の深さによる硬毛化リスクを施術前に診断するのは難しいといえるでしょう。
脱毛での硬毛化のリスクを減らす方法
レーザーや光脱毛による硬毛化のリスクを減らすためには、以下のような2つの方法があります。
- 脱毛器の出力を上げる
- 硬毛化しにくい脱毛方法を選ぶ
脱毛器の出力を上げる
脱毛での硬毛化のリスクを減らすには、脱毛器の出力を上げると良いといわれています。
照射の刺激が弱いと発毛組織を完全に破壊できず、逆に刺激を与えてしまうことで硬毛化のリスクが高まるからです。
しかしただ出力を上げれば良いわけではなく、肌質や毛質の個人差に合わせて適切な出力に設定することが重要です。
カウンセリング時に自分がどのような肌質・毛質なのか分かる範囲で伝えておきましょう。
自分に合った出力に調整してもらいやすくなり、硬毛化のリスクを減らせる可能性があります。
硬毛化しにくい脱毛方法を選ぶ
硬毛化しにくい脱毛方法を選び、硬毛化リスクを減らすという方法もあります。
蓄熱式脱毛などは、毛根にダメージを与えにくい脱毛方法と言われています。
蓄熱式脱毛は、毛根ではなくバルジ領域に刺激を与えて毛を生えにくくする脱毛方法です。
バルジ領域とは毛を作る毛乳頭に発毛の指示を出す器官です。蓄熱式脱毛ならメラニン色素が薄く細い産毛にも反応しやすいので、硬毛化のリスクを軽減できます。
このように、硬毛化しにくい脱毛方法を選べばリスクの軽減が可能です。
まとめ
硬毛化とは毛が太く硬くなってしまう、脱毛時のリスクの一つです。メラニン色素が薄く細い産毛が密集している次のような部位は硬毛化しやすい傾向があります。
- 肩~二の腕
- うなじ〜背中
- 顔
また、次のような特徴のある人も硬毛化のリスクは高い場合が多いです。
- もともと体毛が薄い人
- 体毛の密度が高い人
- 毛根が深いところにある人
硬毛化のはっきりとした原因は分かっていませんが、起こる確率は約10%とそれほど高くありません。
脱毛したい気持ちがありつつも硬毛化が不安な方は、可能性の高い部位やなりやすい人の特徴を把握し、リスクの低い部位から始めると安心です。 リスクを減らす脱毛方法も紹介したので、安心して脱毛を始められるように参考にしてみてください。
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