硬毛化はなぜ起こる?顔脱毛で失敗しないためのポイント
脱毛
2023.3.20
顔脱毛を実施する際の懸念として、硬毛化が気になる方もいるでしょう。
顔は硬毛化しやすい代表的な箇所なので、脱毛時にはいくつか注意点をおさえておくことが大切です。
本記事では、硬毛化の原因や対処法、顔脱毛で失敗しないためのポイントについて解説していきます。
硬毛化の原因・対処法を知りたい方は必見です。
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硬毛化とは
硬毛化とは、レーザー脱毛などをした後に毛が太く、濃くなる現象を指します。一般的には脱毛前よりも太く、濃くなるため、目立ちやすくなるケースが多いです。
硬毛化が起きるタイミングは、脱毛から1〜3か月経過した頃が多く、脱毛直後は分からないことがほとんどとなっています。
発症人数は100人に1人くらいと言われており、頻度としては少ないですが、あらかじめリスクとしては知っておいた方が安心です。
硬毛化が起こる原因
明確な原因はわからない
現在のところ、明確な原因は分かっていません。
ただ、経験則として薄い毛に対して起こりやすい傾向が確認されており、レーザーなどがしっかり反応しなかった結果起きるのではないかとの仮説が立てられています。
毛が薄いとメラニン色素の量も少なく、光が当たっても熱が生じにくいので、中途半端な熱で毛根が刺激される可能性が考えられているわけです。
しかし、これはあくまで仮説で、はっきりと証明されているわけではないので、その点については注意が必要です。
このほかにもいくつか仮説が立てられており、以下のことも原因として考えられています。
脱毛器の出力にムラがある
発症原因の1つには、脱毛器の出力にムラがあることも考えられています。
脱毛器の光はメラニン色素に反応する仕様になっているので、出力が安定している場合には毛のメラニン色素にしっかりと反応し、熱が毛根まで届くことが一般的です。
しかし、出力にムラがあると光が弱く照射されることがあり、毛と反応したときに適度に熱が生じにくく、中途半端な熱が毛根に届くことになってしまいます。
すると、毛根が刺激されやすくなり、結果的に硬毛化が起こりやすくなると考えられているのです。
先ほどの仮説とは、中途半端な熱で毛根が刺激される点が共通点と言えます。
休毛期の毛が活性化した
脱毛によって休止期の毛が活性化することも、発症の仮説の1つです。
毛は一般的に毛周期に従って生え変わりを繰り返しており、休止期では次に生えるための準備期間として、生え変わりに備えています。
しかし、脱毛時に光を照射すると、刺激によって休止期の毛根が活性化され、毛周期が変化することがあります。
すると、生え変わりの毛が濃い状態で生えてくることがあり、それによって硬毛化が発症するとも考えられているのです。
この仮説が正しければ、休止期のときの脱毛は硬毛化の発生リスクを高めてしまうことを示唆していますが、これもあくまで仮説なので、確証があるわけではありません。
硬毛化が起きやすい部位
顔
顔は硬毛化しやすい代表的な部位の1つです。
先ほど説明した通り、硬毛化は薄い毛に対して起きやすい傾向があるので、顔のように産毛が多い箇所では比較的起きやすくなっています。
中でもフェイスラインは産毛が特に多いので、発症リスクが高めです。
また、顔は他の箇所に比べて皮膚が薄いので、これも発症しやすい理由の1つと考えられています。
脇
脇も硬毛化しやすい部位の1つです。
脇は毛自体細くはないですが、擦れなどで赤みや痒みが出やすいことからも分かる通り、皮膚が薄いのが特徴となっています。そのため、硬毛化することも珍しくないのです。
ただ、脇は他人に見られにくい部位なので、硬毛化しても目立ちにくく、悩みの程度としてはそこまで大きくはなりにくいです。
背中〜うなじ
背中〜うなじも硬毛化しやすくなっています。
背中〜うなじは産毛の量が多く、皮膚も薄いので、その分硬毛化が起きやすくなっているのです。
特に、背中に関しては範囲が広いので、硬毛化する毛が出てきやすく、他の箇所に比べ発生リスクが高くなっています。
背中〜うなじは自分からは見えにくく、なかなか気づきにくい箇所なので、脱毛後は定期的に様子を見ておくと安心です。
二の腕
二の腕も比較的硬毛化しやすいです。
二の腕は顔やうなじなどと同様、産毛の量が多く、皮膚も薄いので、硬毛化が起きやすくなっています。
また、二の腕も範囲が比較的広い方なので、硬毛化する毛が出てきやすく、発生リスクとしては高めです。
二の腕は冬などの季節では目立ちにくいですが、暖かい季節になると目立ちやすくなるので、夏などは注意して見ておくと安心しやすくなります。
硬毛化した場合の対処法
脱毛サロンに連絡して見てもらう
硬毛化した際には、まずは施術を受けたサロンで状況を見てもらいましょう。
硬毛化は追加で脱毛器の光を照射すると改善される可能性があるので、状況によっては無償で追加照射をしてくれることもあり得ます。
硬毛化の症状には個人差があり、人によって濃さも変わってきますが、サロンのスタッフは知識・経験が豊富なので、その人の状態に合った形で対処してくれます。
そのため、自分一人で判断するよりも安心しやすいです。
このように、仮に硬毛化したとしてもサロンで見てもらえればしっかり対処してくれることが多いので、まずは施術を受けたサロンに連絡してみることが大切です。
脱毛方法を変更する
硬毛化した際には、脱毛回数や脱毛器、レーザーの種類などを変えてみるのもよいでしょう。
先ほど説明した通り、硬毛化は追加で光を照射すると改善する可能性があるので、脱毛回数を増やすと改善も見込めます。
また、毛の濃さには個人差が大きく、脱毛器やレーザーなどの種類が合っていないが故に発症している可能性もあるので、これらを変えることで改善する可能性も考えられます。
ちなみに、ニードル脱毛であればレーザーを当てずに脱毛でき、硬毛化の予防・改善が期待できるので、途中でニードル脱毛に切り替えてみるのも1つの手です。
顔脱毛で失敗しないため気をつけるポイント
医療脱毛を利用する
顔脱毛で失敗しないためには、医療脱毛を利用するとよいでしょう。
医療脱毛のレーザーであれば発熱量が高く、毛根をしっかりと破壊できるので、硬毛化が起こりにくくなっています。
また、医療脱毛の場合には半永久的に毛が生えにくくなるので、長期間ムダ毛を処理する必要がなくなります。
ただ、医療脱毛は発熱量が高い分、痛みを伴いやすくなっているので、その点については注意が必要です。
毛抜きを使わない
顔脱毛で失敗しないためには、毛抜きを使わないことも大切です。
毛抜きは簡単に抜毛ができ、使用時に手間もかからないので、つい使ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、毛抜きを使用すると毛を引き抜く際に毛根に刺激を与えてしまうので、結果的に硬毛化リスクを上げることになってしまいます。そのため、硬毛化を起こさないためにも、顔の毛を処理する際には毛抜きの使用は避けておいた方が賢明です。
まとめ
本記事の内容をまとめると、以下のようになります。
- 硬毛化の明確な原因は分かっていないが、現時点では脱毛器の出力のムラや、休止期の毛の活性化などが可能性として考えられている。
- 硬毛化は顔や脇、背中〜うなじ、二の腕のような産毛が多く、皮膚が薄い箇所に起きやすい。
- 硬毛化した際は、サロンに連絡したり、脱毛方法を変えてもらったりすることが大切。
- 顔脱毛で失敗しないためには、医療脱毛を利用するほか、毛抜きを使わないことも大切。
顔の毛が気になる方の中には、顔脱毛を検討している方もいるかと思われます。
顔脱毛では硬毛化が発症することも考えられるので、あらかじめ本記事の内容を参考に、硬毛化の原因、対処法などを確認しておくと安心です。